2023年4月24日
「いたくら Vol.09 」
カテゴリー: 設計について
日本板倉建築協会の会誌「いたくら」の9号が刊行されました。協会が出来て毎年発行しているもので、早いものでもう9年が経ちました。その間、板倉の家づくりも少しづつ広がりを見せています。
今回は特集として「信州の板倉」を取り上げています。薪ストーブはもちろんペチカなどの寒冷地の暖房方式や断熱等についての工夫や課題について取り上げています。その中で、私の事務所では、駒ケ根市の「MSガーデンハウス」と御代田町の「塩野の家」を掲載しました。
「MSガーデンハウス」は、建主が所有する山の木だけで造られた板倉の離れ住宅です。山の木の伐採、製材、天然乾燥、建設と小さな建築ですが完成までに丸2年以上かかりました。今も大切に使っていただいています。10年の歳月を経て板倉の壁の厚板や軸組の木の色艶も落ち着いてきました。
「塩野の家」の中庭
「塩野の家」は、建築家 篠原一男 の初期の傑作「土間の家」の所有者の新たな住まい。同じ敷地に「土間の家」と共に中庭を構成するように配置されています。こちらはカラマツで造られた板倉の家です。間もなく竣工してから10年がたちますが、内外とも本当に良い飴色の建築になってきました。
是非、本文をご覧ください。ご希望であれば冊子をお送りしますので、ホームページよりお知らせください。